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オリジナルあれこれ 2016/04/22(金)

Facebookにてオリジナルアニメのプリプロダクションについてのやり取りを眺めていて、ちょうど来週に行う『学園戦記ムリョウ』のトークイベントについての準備をしていたのであれこれ書いちゃいます。

ムリョウはNHKエンタープライズ21(当時)、日本放送出版協会、NHKソフトウェア(当時)、キングレコードの共同出資による佐藤が原作監督のオリジナル作品です。NHKの規定では原作の無い場合「1人で全脚本を執筆しない場合、その人の原作とは認められない」ということなので「契約も面倒になるから頼んだよ」とキング大月氏にニッコリされて何が何でもやり遂げるべし!と駆け抜けた2年半でした。昔は分かりませんが、少なくとも21世紀に入って監督全話脚本のオリジナル作品(しかも2クール)はムリョウ以外はありません。「これは誇っていい」と件のプロデューサー氏に言われましたが、あの時期だから可能な座組みだったと思います。

一番最初に企画メモを提出したのが1999年の5月。そこから作品世界や登場人物を設定して9月に企画書作成。2000年の7月にロケハンをして2001年の3月には1話2話を流しての製作発表会。以降12月までは怒涛の進行──

当時の資料はまだ見つかっていないので詳しいスケジュールは分かりませんが、脚本の決定稿の日付を見ると2000年12月までに1〜9話が決定稿、放送の始まった2001年5月には〜16話が決定稿。最終話は何と9月8日です(最終話放映は12月4日)。

監督オリジナル作品というとストーリー構成は殆どブラックボックスになりがちです。つまり「監督コケたらみなコケる」状態になってしまう恐れがあるので、着地点は(例えやっているうちに変ったとしても)複数人が明確に共有しているべきだと思います。監督作業と並行で脚本を書いているとどうしてもお話を考えることが後回しになりがちですから。ムリョウの場合、有能な助監督が2名もいたので代行してもらい、終盤は脚本コンテ作業に専念してその辺り何とか逃げ切れたなあと。今思うと冷や汗ものですが。

その後スタッフとして関わった作品の多くが監督やプロデューサーがそこら辺、成り行きに任せすぎて大変なことになっているので、むしろここ最近の若い人達の作品の方が仕切りがしっかりしてるなあと感心しています。

とはいえ「みんなで考える」という事は「責任を持たなくてもいい」という流れにもなりがちなので、「私はこれがやりたいのです」と言う人を中心に据えて進めていくのがやはり良いと思います。当たり前の事なんですけどね。

あれから色々な作品に関わり、『モーレツ宇宙海賊』でようやく「自分のやりたいこと」をいかに形にしていくか、どう責任を持って臨むかということの方法論というか、ノウハウが自分なりに出来てきたような気がします。

「オリジナル作品は売れる!」と沸き返った90年代後半辺りとは現在はずいぶん状況は変っていますが、だからこそ「今だから出来る」オリジナル作品がやれそうですね。


あ、モーレツ宇宙海賊は原作作品ですよ、念のため。方法論を応用出来たと言う意味で挙げました。

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